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アブドッラー・ブヌ・マアマルとバスラ男とその女奴隷との話(第383夜)

前島信次訳『アラビアンナイト(9) 東洋文庫3391978年、平凡社

【あらすじ】

バスラに住む男が女奴隷を買い取った。彼は女奴隷を愛したが経済的に行き詰まり市場で女奴隷を売ろうとする。買い手はアブドッラー・ブヌ・マアマル・ウッ・タイミーというバスラの大守。別れのとき男と女奴隷とが二対句の詩を交わす。それを聞いて元の主人と女奴隷が相思相愛だと知ったマアマルは、お金も女奴隷も元の主人に与えた。

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ジュバイル・ブヌ・ウマイルとブッドゥールとの恋物語(第328~334夜)

前島信次訳『アラビアンナイト(8) 東洋文庫2901976年、平凡社

【あらすじ】

不眠に悩むアミール・ル・ムウミニーン(カリフ)ハールーン・アル・ラシードがマスルールを呼び、不眠から脱する手立ての提案を要求する。マスルールがいろいろな案を提示するが、どれもカリフの意にそぐわない。そのとき門前にダマスクスの道化者アリー・ブヌ・マンスール(以降の表記はイブン・マンスール)が控えていた。カリフはアリーを呼び、とっておきの話を要求する。アリーは自分の体験を話す。

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