アラビアン・ナイト(2)

  • 三つの林檎の物語
  • 大臣ヌールッ・ディーンとシャムスッ・ディーンの物語
  • せむしの物語
    • クリスチャンの仲買人の話
    • お台所監督の話
    • ユダヤ人の医者の話
    • 裁縫師の話
    • 理髪師の話
      • 理髪師の一番目の兄の話
      • 理髪師の二番目の兄の話
      • 理髪師の三番目の兄の話
      • 理髪師の四番目の兄の話
      • 理髪師の五番目の兄の話
      • 理髪師の六番目の兄の話
      • 裁縫師の話の結末


「大臣ヌールッ・ディーンとシャムスッ・ディーンの物語」

ヌールッ・ディーン(弟)とシャムスッ・ディーン(兄)はミスル(エジプト)の大臣。二人は喧嘩別れし弟はバスラに行ってバスラの大臣の婿養子になる。奇しくも同じ日に弟にはバドルッ・ディーン・ハサン(アル・バスリー「バスラの」)という男の子、兄には女の子シットル・フスンが産まれる。イフリートのいたずらによって二人は従兄妹同士とは知らず一夜だけ結ばれてやがてアジーブが産まれる。イフリートと妖精はハザンをダマスクスに置き去りにする。ハサンは料理人になる。父を知らずに育ったアジーブは祖父であるシャムスッ・ディーンと父を探す旅に出て、そうとは知らずハサンの料理店に入る。
p46-48
(魔王がハサンに言う)
腰元だとか、歌姫だとか、侍女だとかが、お前さんのとこへ来るたんびに、懐中に手を入れてご覧、金貨がざくざくと詰まっているから。そいつをつかみ出して、気前よくばらまいてやらっし。
(花嫁が)盛装して進んでゆくのでしたが、歌姫たちが立ちどまっていて、人びとがそれにご祝儀を与えるようなときは、彼も懐中に手を入れました。すると、金貨がいっぱいにはいっているので、ざっくりとつかみとり、歌姫たちが差し出しているタンバリンの上に投げ入れるのでした。
(門番がハサンを入れない、歌姫たちは門番にハサンを入れろと言う)
この若殿があたしたちといっしょにはいって下さらなければ、あたしたちもはいらないことよ。…この方がそばで見ていて下さらなけりゃ、花嫁さまのお着つけなどもしてあげないからね。
(花嫁の支度ができ)
歌姫たちがタンバリンを打ち、笛を吹き鳴らしますと、大臣の姫君が腰元たちにかこまれ、しずしずとはいって来ました。
「せむしの物語」>「お台所監督の話」
お台所監督がある集会で出会った男(バグダードの商人)の話として
新婦はカリフ、ハールーン・アル・ラシードの妃ズバイダのおつきの女奴隷で大奥の取締役に取り立てられた人
p162
タンバリンを持った歌姫たちがはいって来て、いくども花嫁のヴェールをぬがしては見せました。人びとは金貨をお祝儀としてはずむのですが、こうして宮殿中、くまなくまわりました。それがすむとわたしくしのところに花嫁をつれて来て、衣裳をぬがせました。
理髪師の五番目の兄の話
親の遺産を元手にガラス器の商いを始める、まだ儲けてもいないのに商売が上手くいって大金を手に入れたときのことを妄想するが場面。
p244
この都中の歌手も歌姫もひとりだって残すもんか、みんな俺の御殿によんでやるのさ。
理髪師の六番目の兄の話
バルマク家の主人に気に入られ酒席の友となる
p265
それから二人して酒宴の席に出かけましたが、ただ見るそこには月のようにあでやかな美姫たちがいて、あらゆる曲を歌い、あらゆる楽器を吹奏しておりました。
あとがきより
p280
この婚礼の模様は細かく描写されているが19世紀『現代エジプト人』やそのアラビアン・ナイトの訳注の中でレーンが詳細に伝えているものとだいたいにおいて同じであると述べている。