世界の歴史15 成熟のイスラーム社会

永田雄三・羽田正、1998年、中央公論社

成熟のイスラーム社会歴史(東洋史)の参考文献。
オスマン朝とサファヴィー朝について。

31
16~17世紀トルコでイタリアのバレエが上演されたりヴェネチアでトルコ人の軽業が興行された

33
パントマイムや道化芝居は16世紀ヴェネツィアの「コメディア・デラルテ」

128
中央ユーラシアの遊牧国家での交易が、突厥帝国におけるゾグド人、ハザール国家におけるユダヤ教徒、モンゴル帝国におけるムスリム商人といったように支配下のオアシス定住民に委ねられていた伝統を思い起こさせるものがある

138
16世紀のイスタンブル。職種毎のカフヴェ・ハーネ(カフェ)、影絵芝居の芸人、吟遊詩人のたまり場などがあった

189
オスマン古典音楽は、古代ペルシャやエジプトの伝統を引く古典イスラームのペルシャ音楽やアラブ音楽の伝統を受け継ぎ
190
オスマン古典音楽はメヴレブィー(イスラーム神秘主義教団の修道者)の役割が大きい

193
イスタンブルの大衆芸能。影絵芝居「カラギョズ」即興劇「オルタオユヌ」。ものまねや声色使いもあった。

194
カラギョズは極東→中国→インド→ジャワ→イスラーム諸国へ、しかしはっきりしたことはわからない。現在の形は17世紀

213
吟遊詩人『オグズ・ガガン伝説』

233
ゼイベキは村の警護などをして駄賃をもらった。独特の服装をし威厳と敏捷さを兼ね備えた独自の舞踏と音楽を持っていたギリシア本土でゼベキコスというギリシア音楽の一つになった(第一次世界大戦後)

206-207
スペインから移ったユダヤ教徒。娯楽好きのセリム2世の宮廷に道化や手品師としてはいる。ユダヤ人は「コル」(というグループ)を形成していた。スペインの中世の芸も披露した。1582年の祝祭ではユダヤ教徒が三角旗を持っても「モスリコ」を演じた。これがマグリブ人の踊り。ブランコ、観覧車、花火、イルミネーション、我慢芸、綱渡り、竹馬の高いの。ビザンツの祝祭や、中央アジアのブハラの道化師とも似ている