TPP亡国論

TPP亡国論中野剛志、集英社、2011年。


WTOの枠内。
二国間のFTAの方が、交渉しやすい。規制対象外品目などを決められる。
韓国、中国はTPPに入らない可能性が高い。むしろ入った方が日本には有利。

構造改革=規制緩和、自由競争、自由貿易 →価格の下落
グローバル企業と国民の利益は乖離する。
1.貿易自由化は物価を下げる
2.デフレのときに物価が下がるのはよくない
∴デフレのときに貿易自由化してはいけない
少子高齢化=需要大、供給小
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●中野氏のTPP反対論
タイミング:デフレのときに自由化してはいけない。まず内需拡大などデフレを脱却すべき。
参加国:現在の参加国だと米+その他の国vs日本となる、日本に不利。
FTAのような二国間タイプの方が有利な交渉ができる。中国、韓国が参加しない。
関税:現在も充分低い
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重商主義=貿易は戦争で勝ち負けがある
↑批判
アダムスミス:保護貿易の否定
A国:必需品輸出←→B国:高付加価値製品輸出
互恵的貿易にならない
必需品を輸出する国の優位
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●賛成論について
乗り遅れるな、若い世代・次世代、国際海外に積極的に参加、農業改革できる、
農産物輸出拡大、日米同盟への悪影響
(悪)鎖国・攘夷vs(善)開国・維新 という刷り込み、印象操作
日露戦争勝利による奢り→真珠湾攻撃、第二次世界大戦
の轍を踏まない
経済大国としての奢り→?? これはやめましょう=TPP参加