アラビアン・ナイト(6)

前嶋信次

  • 前半は動物寓話が続く
  • アリー・ビン・バッカールとシャムス・ウン・ナハールとの物語
    アリーはペルシアの王子でシャムス・ウン・ナハールはハールーン・アル・ラシードの寵妃。お互いに想いをよせながらも結ばれることなく二人とも死んでしまう。
  • カマル・ウッ・ザマーンの物語(シャハリマーン王とその子カマル・ウッ・ザマーンとの物語)
    女嫌いの王子と男嫌いのブドゥール姫が鬼女たちのいたずらによってめぐり合う

「アリー・ビン・バッカールとシャムス・ウン・ナハールとの物語」
p94
まず10にんの美女が現れ立ち並んで……
そのあと、いくらもたたぬうちに、またまた別の女奴隷たちがはいって来て、ふたりにむかって挨拶いたしましたが、それぞれウードをはじめいろいろな楽器をてにしておりました。おのがじしに座をしめると、弦の調子を整えてから、ふたりの賓客の前で、ウードを弾じつつ、歌ったり、もろもろの詩を吟詠したりしはじめました。そしてまたそのいずれを見ても、ひたすら神に仕える人びとの道心をも魅惑せずにはおかぬほどの尤物でありました。
次に10人が扉の所に控え、別の10人、最後に20人とその真ん中にシャムス・ウン・ナハール
p101
食事の後……
シャムス・ウン・ナハールは下婢たちの中から十人だけをえらんであとに残らせ、また歌舞の女奴隷たちの中からも十人だけをえらんで、あとのおとめたちはみなそれぞれの居間にひきとらせました。
p107
カリフのお成り、そしてカリフさまが長椅子にお坐りになると……
p113-114
アブル・ハサンは恋に悩むアリー・ビン・バッカールを元気づけようと…
「ひとつごいっしょに陽気にやろうじゃございませんか」と言い…
よく選んだ友人たちを招待させ、また歌手や楽師たちをも呼びにやらせました。